「ほらほら、お姉っ!!」 芽有がニヤニヤしながら、肘で私の脇腹をぐりぐりと押した。 「いっ、痛いよぉ…」 口を尖らせて文句を言うと同時に…龍真が、私の前へたどり着く。 そして、 「…………神無」 静かに、真っ直ぐ。 その手が私へと差し延べられた。