地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「ほらほら、お姉っ!!」


芽有がニヤニヤしながら、肘で私の脇腹をぐりぐりと押した。

「いっ、痛いよぉ…」

口を尖らせて文句を言うと同時に…龍真が、私の前へたどり着く。

そして、


「…………神無」


静かに、真っ直ぐ。

その手が私へと差し延べられた。