地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




一回深呼吸してから、ぐるっ…と運動場全体を見渡して、


『――…あっ』


二人三脚の次の競技、『借り物競争』に備えて並んでいる龍真と、目が合った。

しかも、


「は、……はぅう〜っ」


こっちに笑いかけながら、小さく手を振ってくれてる!!

それが嬉しかった私は、ぶんぶんと大きく振り返して……


次の瞬間。