兄ちゃんの体の周りを巡る霊力が手の平の上に集まり、凝縮し、物凄い密度になった瞬間…… パンッ!! という渇いた音と共に、兄ちゃんの手の上に赤い石が現れた。 「「……………っ!!」」 形も大きさも違うけど……それは確かに、私が先程壊した石と同じ。 その石から発する……濃厚な鬼の気配までも。