地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜



「………うそ!?」

目の前で起きた出来事なのに……信じられない。

呆然としつつもバックステップで相手の拳を避け、距離をとる。

「な、なんで…!?」

戸惑いながらも自問自答して……たどり着いたのは、一つの記憶。

片桐家の森と霊樹を護りに行った時に遭遇した、


【鬼狩りの力が効かない鬼】と、その鬼の中にあった赤い【核】。


「――――っそうか!!」

それを思い出した瞬間、私の頭にある策が閃いた。