「………うそ!?」 目の前で起きた出来事なのに……信じられない。 呆然としつつもバックステップで相手の拳を避け、距離をとる。 「な、なんで…!?」 戸惑いながらも自問自答して……たどり着いたのは、一つの記憶。 片桐家の森と霊樹を護りに行った時に遭遇した、 【鬼狩りの力が効かない鬼】と、その鬼の中にあった赤い【核】。 「――――っそうか!!」 それを思い出した瞬間、私の頭にある策が閃いた。