最近よく金縛りにあう。


そのおかげで寝不足だ。


その事を友達に相談したら、『家に泊まりにおいでよ』と言ってくれた。


その友達はそういう事には鈍感な方で、そういう事には無縁らしい。



「急に泊まりにきちゃってごめんね」

「気にしなくていいって! 家はいつでもウェルカムだからさ! じゃ、電気消すね」



部屋が真っ暗になり、私は目を閉じた。


暗闇だけど、隣に人の気配を感じるからか落ち着く。


「お休み」

「おやすみぃー」



眠る前に友達の明るい声を聞いて、私は眠りについた。


それからどのくらいの時間眠っていたかは分からない。


駄目だったか……。


あまりの息苦しさに私は目を開けた。


目の前には小さな女の子が浮いていた。


だけど不思議と怖くない。


やっぱり体は動かないし、声も出ない。


ただじーっと女の子を見つめた。


浴衣を着ていて髪の毛は鎖骨の辺り迄伸びている。


少女は白い光に包まれていてとても綺麗だと思った。


顔立ちも幼いながらに整っていて、凄く綺麗。


少女は私との距離を縮め顔を覗き込むと、フワッと微笑み姿を消した。