20分後、、、
……人がいない。
てか、さらに迷った?
……広すぎ!この学校!!てかここ学校!?それすらも心配になってきた。
周りにはここは庭園らしく色とりどりの花や草木が生い茂っている。
…いや、きっと迷ってない!そうだ。うん。
大丈夫大丈夫!もうすぐ寮に付くはずだよ。
ガサガサッ!!
「うえ!?」
な、なに?なんの音?もしかして幽れ…。
いや!違う違う!でもここまで人がいないと……。
な、涙出てきた…。
誰かーーーー!!
ガサガサッ
「…あれ、誰かと思ったら。何やってるの?キミ…。」
「うわぁあ!」
ひ、ひ、人だった!
良かった!けどビックリしたぁ!!
ビックリして叫んでしまった。
デカい声出してあちらさんもビックリした顔してる。ま、この学校のお嬢様達はこんな男みたいに大きい声なんて出さねえだろうからな。多分。出したとしても、きゃあとかだろ。
「おっと、ビックリさせちゃったかな?ごめんね?お嬢さんは二年生かな?」
オジョウサン?
オジョウサン…。
お嬢さん………。
お嬢さん!?
は、はははは初めて、初めて会った人にお嬢さんって言われた!
「はい女です!じゃなくて、えと、ここはどこですか?」
もう、混乱して自分でも何言ってんのか分かんなくなってきた。
とりあえず場所聞かないと。
ここの位置を訪ねると、この親切な人はそっか。と一言言った。
…よく見るとこのおにーさん綺麗な顔してますね…。さっきの奴(篠原)もイケメンさんだったけど、このおにーさんは少しタイプの違う感じだなー。この学校いわゆるイケメンってやつが勢揃いでもしてんのかな?
ってなに考えてんだ。
「そっか…。キミ転校生か。そっかそっか。俺は雨宮 琉生(アマミヤ ルイ)この学校の三年だよ。」
君は?と続けて言ったこの物腰が柔らかい雨宮…先輩の笑みは綺麗な笑みだったけどどことなく違和感を感じた。
先輩だったのか。
「あ、えと二年の冷水ユキ(ヒヤミズ ユキ)です。」
「ユキちゃんね。よろしく。」
ほへー。元いた高校の女子に見せてあげたい微笑みだね。多分即キャーキャー言い出すだろうな。そ、そうだ!
「…あ、あの!寮の場所ってどこですか?」
忘れてたー!寮探してたんだ。
「あぁ…寮ならこの真逆だよ?」
………。
