……どれくらいの間、


こうしていただろう。




もう、夕暮れ時。





私は、

重い足を引きずるようにして


家に戻った……






「お帰り、優那。」

大翔は、

そう言うと、

私を抱き締めた。




「ごめん。

……俺、優那の気持ち

何も考えてなかった…

帰ってきてくれて、

ありがとう………――」





きっと大翔は、

不安だったんだよね。



また私が、

戻って来ないんじゃないかって。



あのときみたいに、

なにも言わずに

また、居なくなっちゃうんじゃないかって……




ごめんね。


……私はやっぱり、

大翔が必要だから。




……信じなきゃ。