そうちゃんこと、森 奏雅(モリ ソウガ)。




それがこの笑顔の男の子。




足を、持っていたタオルで拭いてあげた。




血が滲んでいたのに笑顔のそうちゃん。




「お姉ちゃん、写真撮る?」




急な質問につい心臓がはねる。




何で、知ってるの・・・?




「うん・・・、今は撮ってないけど。」




「何で、撮らないの?」




小学生に話してもわからないこと。




でもその目を見てると奏斗を思い出す。




「お姉ちゃん、駄目なの・・・。」




「駄目って?」




「大事なお兄ちゃんの支えが必要なの。」




それを聞いたそうちゃんは黙っていた。




本当に何を話してるんだろう。