終わらない恋になれ






「………どうしよう、かなぁ」






常陸ご所望のタブレット菓子を買えるだけ買った私はコンビニそばの公園でベンチに座りながらぼんやりと空を眺めていた。
帰りたくない、だなんて思ったらついここに足が向いてしまったのだ。




空を見上げても流れる雲ばかり。
この公園は家を飛び出した常陸を見つけた公園で、でも今は私ひとりだった。


(…常陸)


家には帰りたくなくても、考えるのは常陸のことばかり。
だからといって立ち上がる勇気もなく、空を見飽きた私が足下を見つめだしたときだった。






「どうした?こんなところで」


「…暁」