「…透子」 私の名前を愛おしそうに呼んで、私にキスをする常陸。 「ひ、たち」 私も名前を呼べば、嬉しそうに目を細めて。 「愛してる」 どちらともなく、そう言うんだ。 ―――繋がりながら、キスをするために常陸の顔が近づいてくる。 そのたびにその長い髪が、世界中から私たち二人だけを切り取ってくれるような気がして。 「………結婚、しろよな」 キスの直後、そう囁いた常陸に私は潤んだ瞳で見上げて、こう返事をした。 「もちろん!」 【FIN】