「お美しゅうございますよ、透子様」
「そ、…そう?………って、常陸。さっきから何で黙ってんの?」
「殿下は感動して言葉が出ないようでご」
「黙れ日向!」
私を真ん中に挟み、大学のすぐそばに降り立った私たち。
魔界を立つ直前に初めて私の袴姿を見た常陸はその姿に対して何の反応も見せなかったため、私は自分の姿が似合っていないのか不安になってきた。
…が、それも杞憂に終わったみたいで。
「……………う、美しいぞ、透子」
そう言って顔を真っ赤にしている常陸を見たら、なんだかこちらまで顔が熱くなってくる。
日向さんだけがそんな私たちを見て、見守るように微笑んでいた。

