「……………え!?」
今私を見上げてニコニコしているおばあちゃんが呪いをかけたおばあちゃんだって言われても、まったくピンとこない。
“呪い”だなんていうくらいだからもっとこう、西洋風の魔女のイメージだったのに、このおばあちゃんは見るからに東洋人だったから、私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
(………!)
な、なんて声を!
そう思った私は慌てて取り繕うように頭を下げる。
「い、…和泉、婆さん?初めまして、透子と言います」
「うむ、知っておるよ。―――しかし人間の娘、ぬしはこちらの世界を受け入れる選択をしたのよな?」
「…?は、はい」
私がそう返事をしたっきり、和泉婆さんはどこか遠い目をして空を仰いだ。

