「自信が、なかった。…俺は貴様等から見たらただの化け物だ。人間からしたら恐怖の対象でしかない。………それに俺自身、愛し方なんて、知らないから。…だから、貴様を傷つけるくらいなら王の座も、未来も。何もかも、捨てるつもりでいて――…」
まっすぐ。
まっすぐ私を見つめたまま紡がれる常陸の言葉は私の胸にすとんと落ちてくる。
不器用で、我慢強くて。
どうしようもないくらい私を見る瞳が優しくて。
(…どうしよう)
嬉しい。
嬉しい。
嬉しくて、涙が止まらない。
「常陸が何者でも、何回記憶を消されても私は好きになるよ」

