部屋の空気が凍った気がした。 それでも喉元に置かれた常陸の掌が変わらずそこにあるのが救いだった。 …どうせ。 どうせもう会えなくなるんなら。 全部言ってしまおう。 私の気持ち、全部。 「…そもそもさ、勝手なんだよ。勝手に押し掛けてきて、偉そうで。そのくせたまに優しくて、…寂しそうな、目をしてさ」 嗚咽混じりで、支離滅裂で。震える唇で紡ぐ言葉は私の全て。 乱れた呼吸を整えようと深く息を吸ったとき、急に私の視界は開かれて。 「―――!」 「顔、見せろ」