終わらない恋になれ






私は常陸が好きだけど。
この気持ちも、あと数日で終わる。


そう思えば涙は止まらなくて、私は漏れる嗚咽も抑えきれないくらいになった。




―――そんな私を見ている日向さんは、顎に手を当てなにかを考えているようだった。












「………あぁ、それから。先ほど透子様がお目覚めになりました」


淡々とそう報告する日向の視線の先には、書類を手に頬杖をつく常陸。
しかし、その言葉に視線を書類から日向に向ける。



「そ、うか…。様子は?どこかに異常はないか?」


焦るようにそうまくし立てる常陸に対して、日向はにこりと笑ったまま何も答えなかった。