――――― ――― 首筋の皮膚を破る感覚。 ぷつんと、肌を割って侵入してくるその牙に、朦朧としていた意識が急速にまとまっていく。 ―――弾けるように。 目の前が開けて、私に噛みついている人が常陸でないことに気がついて。 視界の先に常陸を捉えることが出来て。 …また、私の意識が沈んでいくのがわかった。 でも今度は。 常陸が、いるから。 だから私は安心して意識を手放して。 「…だって、私――…」 常陸が好き。 そう言い終える前に、私の視界は黒で覆われていった。