終わらない恋になれ






そう考えながらも勧められるがままにテーブルにつき、若狭殿と向かい合う。
向かいに座る彼は恐ろしいくらいに楽しそうにほほえみを浮かべていて、見たことのない様子に俺の中の警戒心はますます大きくなるばかり。


日向は扉のすぐそばに待機しているが、きっとこの若狭殿の様子に気づいているだろう。さっきから射殺さんばかりの視線を向けてきていた。



「日向、だったかな?ずいぶん不躾な部下だね」


「…申し訳もございません」


「いや、かまわないよ。―――ふふっ、あまり焦らしてもいけないから早速運ばせようか。殿下に気に入ってもらうよう特別な料理を作らせたんだ」




―――パチン、と。


そう言った若狭殿の指が鳴るのと同時にさっきのメイドを含む数人が料理を運んでくる。
運ばれてきた料理に釘付けになっていた俺は、そんな俺を見て若狭殿が妖しく笑うのを見逃していた。