透けるような白い肌に、日向さん同様の黒髪。
髪の長さは前髪まで含めて背中の上半分を覆うほどで、癖一つなくまっすぐ伸びている。


極めつけの本当に人形みたいな綺麗な顔は、寝顔でさえも綺麗だった。






「ヴァンパイア、ねぇ…」


私はそれだけつぶやき、どっと襲ってきた眠気に逆らえなくてあくびをする。
…そうだそうだ、さっきまでバイトしてたんじゃん。


早いところシャワーを浴びて寝てしまおう、そう思いたって常陸のそばから離れた。





「伴侶、ねぇ〜…」


全く現実味のない話に、私はシャワーを浴びながらため息をついて常陸との一日目を終えるのであった。