「ちょっ…木村くん、三浦くんと話してるよぉ?」


「三浦ぁ?誰、ソレ」


「今日転校してきたやつ。ほら、あの真面目そうな…」


「本当だ!なにアイツ。超真面目じゃん。全然格好良くないんだけど」


「ねー。木村くんに近づかないでって感じぃ」


俺に聞こえるようにだんだん声を大きくしていく女たち


女ってヤダー


「…にしてもよぉ」


急に声のボリュームをさげた誠哉


「変装って…便利だな、叶也」


それに合わせて俺も声を小さくする


「おう。…恋さんたちには感謝してもしつくせねぇよ。変装すること許してくれたしな」


「まぁ、楽しんでんじゃね?ほんと、にくめねぇよなぁ…」


「ははっ、それは誰だって一緒だろ」


「まぁな。…じゃ、変装life、くれぐれもバレねぇように頑張れよな」


「おうっあたりめぇだろ」


そんなやり取りをして誠哉は女たちの黄色い声とともに去って行った


…嵐みたいなやつだな