いつか……白石が離れて行ってしまう、私を嫌いになるんじゃないかということが。 「ありがとう……もう大丈夫」 白石の温もりに麻痺してしまう前に、自分から離れる。 溺れたくない、手遅れになるほど、人を好きになることが怖い。