「当たり前だよ。カナちゃんがいてくれないと、俺は生きていけない」
なんだか、心が通じ合った気がした。
言葉を通して、カナちゃんの俺への気持ちが伝わったような、そんな気分になった。
改めて、言葉の大切さを痛感する。
俺たち、もっとちゃんと話合わなきゃね?
いろんなことを、ちゃんと伝えていかないと。
俺の言葉に、おかしそうに笑うカナちゃん。
「本気だよ?」
そう言えば、笑い続けながらもらどこか嬉しそうに頷いた。
「さっきは変なこと言ってごめんね?雪夜の言葉…ちゃんと信じる」
わかってくれたみたいで、俺はホッと胸を撫で下ろす。
こんな些細なことで、カナちゃんが離れていかなくてよかったと、心底安心する。
そして、なんだかカナちゃんと前よりももっと分かり合えた気がして、心が温かくなったのを感じた。
カナちゃんの髪を優しく撫でながら、静かに見つめる。
ゆっくりと口を開け、俺の気持ちを紡いだ。
「これからは、何かあったらすぐに言おう。不安なことがあったら、お互いちゃんと言うことにしよう」
ずっと一緒にいるんだから、この先すれ違うこともあるだろう。
でも、
「ちゃんと気持ちをぶつけ合って、話し合おうよ」
俺たちは何度だってわかりあえるよ。
「それで…」
だって、こんなに想いあってるんだから。
「ちゃーんと仲直りして、もっとラブラブになっていこう?」
ニコリと微笑むと、つられてかカナちゃんも口角を上げた。
俺の大好きな、満面の笑みを浮かべ、
「えへへ、うんっ…!」
大きく頷いた彼女を、俺が抱きしめられずにいれるだろうか。
否、無理に決まっている。