【完】甘々100%②




カナちゃんは、ずっと…そのことが心の中で引っかかっていたのか。


それを、俺は気づいてあげられなかった。


いつも強気のカナちゃんが、こんな風に泣くまで追い詰めて…っ、何やってんの俺。


彼氏、失格だろ。



「カナちゃん…」


「ごめん、ごめんね雪夜…こんなこと言われても困るよね、ごめんなさい…」



謝らないでよ。


カナちゃんは何も悪くない。


悪いのは…



「全部、俺のせいだ」



一人何も気づいていなかった、鈍すぎる俺だ。



「そりゃそうだよね。俺、投げやりだったけど他の女と付き合うとか言って…アホすぎる」



あの時の俺を殴り殺したい。