【完】甘々100%②



俺が…離れて行く?


え?は?え…?なんで…?


そんなあるはずのないカナちゃんの空想に、半ばパニック状態に陥る。


一体、どういう経緯でそんな考えに至ったんだろうか…?



「カナちゃん?俺離れてなんかいかないよ?」



当たり前だ。俺はこんなにもカナちゃんが好きで、この先もそれは変わらない。


何も根拠はないが、その想いは揺るがないし偽りの欠片もない。


カナちゃんにも、伝わっていると思っていたのだけど…。



「そんなの、わからないよっ…」


「わかるよ、俺はカナちゃん以外好きになんて…「言った」



険しい表情のカナちゃんを宥めるように話せば、途中で遮られた俺の声。