【完】甘々100%②




「ち、違う!雪夜は何も、悪くないよっ…!」



漸くこちらを見てくれたカナちゃんは、目が赤い。

どうしたの?何を考えてるの?俺には…関係ない?



「ご、ごめんね急に取り乱しちゃって…温泉行こう!」


「カナちゃん」



俺の手を握り行こうと催促するカナちゃんの肩を、そっと掴んだ。


静かに目を見つめれば、その瞳が困ったように揺れる。



「好きだよ」


「雪、夜…?」


「お願い。一人で悩まないで。俺頼りないけど、カナちゃんのこと守りたいんだ。カナちゃんだけを支えたいんだよ。だから…小さなことでもどんなことでも、俺に話してくれないかな…?」