「「よっしゃぁあああ!!!」」
うんっと叫んだ声が、隣の海と被る。
ちょっと目障りだったがもうそれも水に流すとしよう。
やった…俺は…俺はやったぜ…!!
「カナちゃん!!!見て!!!!」
「うん!おめでとう雪夜!頑張ったね〜!」
俺が見て見て!と指を指せば、カナちゃんは満面の笑顔でそう言ってくれた。
一体…何を騒いでいるかって?
それはもちろん…テストの結果!!
無事にテストが終了し、今日掲示板に張り出されたテスト結果。
学年300人中100人が載るランキングに、カナちゃん・俺・海・有川の全員の名前があった。
ちなみに、カナちゃんは勿論のこと1位。
有川は32位。
海はギリギリの98位。
そして俺…3位!
徹夜した甲斐があった…!
「伊吹ちゃん伊吹ちゃん!俺98位だよ!いっつもワースト5以内を彷徨ってるのに!」
「おー、よく頑張ったな。キャンプ行けるなぁ」
「うん!!やったー!!!」
隣では、バカップルが騒いでいる。
よっしゃー!これでカナちゃんとデート行ける!
「海くんもおめでとう!」
「小野おかげだよ!!マジでさんきゅ!!」
どうやら早速3人はキャンプの話を始めたようで、俺は一人デートについて考えていた。