【完】甘々100%②

段々苦しくなってきて、ぎゅっと雪夜の服を握ると、ゆっくりと唇が離れた。



「あー…可愛すぎてどうしよう」



ぎゅーっと抱きしめられ、安心する。



「私のこと可愛いなんていうの、雪夜だけだよ…ふふっ」


「……それを本気で言ってるから、天然って怖いんだよなー…」



本気?天然?


雪夜ってば…また変なこと言って。



「雪夜が可愛いって思ってくれるなら…他の人にどれだけブサイクって言われてもいいよ?」



それは、本当に本心。



雪夜はいつも、こんな私を可愛いって言ってくれる。


最初はそれが信じられなくて鬱陶しいとすら思っていた。


でも今は…すっごく嬉しい。


好きって言われるのも、可愛いって言われるのも、嬉しくってドキドキして、抱きつきたくなる。



「…っ、カナちゃん、最近素直だよね。…あ、違うよ!今までがそうじゃなかったってわけじゃなくて…なんか…サラッと可愛いこと言うようになったから、俺の心臓がやばい」



「私が素直だと…雪夜は嬉しい?」



「…うん。すっごい嬉しい」