「それじゃあまた明日ねカナちゃん。帰って勉強しよっと」
「うん。…また明日」
何だか名残惜しい…まだ離れたくないな…
久しぶりに二人きりになったからか、そんなことを思ってしまう…
「バイバイ!」
「…ぁ」
咄嗟に、帰ってしまおうとする雪夜の服を、ちょこっと摘む。
私の行動に驚いたのか、雪夜は私を見ながらえ?という表情をした。
あ…どう、しよう…
「カナちゃん…?」
じーっと、雪夜を見つめる。
「…っ、どうしたの…?そんな可愛い顔で見られたら、俺ドキドキしちゃうんだけど…」
言葉通り、雪夜の顔は真っ赤になっていて、私から気まずそうに目を逸らす。
そんなの、私だって…
本当に、無意識だった。
雪夜の腕を掴んで、うんっと背伸びをする。
そのまま片方の手を雪夜の頬に添え、小さなリップ音を立てて唇を重ねた。
ーーーーちゅっ
…わ、私…
「…カ、カナちゃん…?」
…自分から…っ、な、何してるんだろう…!
急に我に返って、恥ずかしさに俯く。

