【完】甘々100%②



「それじゃあまた明日ねカナちゃん。帰って勉強しよっと」


「うん。…また明日」



何だか名残惜しい…まだ離れたくないな…


久しぶりに二人きりになったからか、そんなことを思ってしまう…



「バイバイ!」


「…ぁ」



咄嗟に、帰ってしまおうとする雪夜の服を、ちょこっと摘む。


私の行動に驚いたのか、雪夜は私を見ながらえ?という表情をした。


あ…どう、しよう…



「カナちゃん…?」



じーっと、雪夜を見つめる。




「…っ、どうしたの…?そんな可愛い顔で見られたら、俺ドキドキしちゃうんだけど…」



言葉通り、雪夜の顔は真っ赤になっていて、私から気まずそうに目を逸らす。


そんなの、私だって…




本当に、無意識だった。


雪夜の腕を掴んで、うんっと背伸びをする。


そのまま片方の手を雪夜の頬に添え、小さなリップ音を立てて唇を重ねた。



ーーーーちゅっ



…わ、私…



「…カ、カナちゃん…?」



…自分から…っ、な、何してるんだろう…!


急に我に返って、恥ずかしさに俯く。