【完】甘々100%②


一体、何を話していたんだろう…?



「おう、カナちゃん以外はとっとと帰れ」


「私もそろそろ帰るね」


「じゃあ俺もカナちゃん送って行く!!」



ソファから立ち上がり颯爽と私の隣にきた雪夜に、隣のバカップルは面倒くさくて仕方ないといった表情。


この四人でいるのも定着してきて、私としてはすごく楽しい。



四人揃って家を出て、伊吹と海くんは方向が違うので別々に別れた。



「雪夜は…明日のテスト大丈夫そう?」



二人きりになり、心なしか嬉しそうな雪夜。


最近は二人きりになる時間も少なかったし、雪夜が見るからにピリピリしていたので私も嬉しくて自然と頬が緩んだ。


「うん!カナちゃんに恥じないよう俺も頑張ってるから期待してて!」


「ふふっ、なにそれ。それじゃあ…この前よりよかったら、デートしよっか?」


「えええ!ほんとに!でも悪かったらできないの!?やっべ今日徹夜だ」



急に焦ったように頭を抱え、やっべーやっべーと慌てている雪夜にクスッと笑みが溢れた。


別に、良くなくても…私は全然良いんだけど…


デートだって、私が行きたいって思ってる…だけだし…。


なんて、恥ずかしくて言えないけど…!


私のアパートに着いて、玄関前まで送ってくれる雪夜。