「そのあとも、カナコは他の奴とは全く違った。俺のことを初めて認めてくれた。俺って変だよなって言ったら…あいつ、みんなとは違って素敵だって…ま、こんな話だけど、俺にとってはマジで救われたんだよ。……って、はぁ?」
「カナちゃん…」
「お前…なに泣いてんの?…マジで気持ち悪りぃんだけど…」
カナちゃんの良いエピソードを聞いてうっかり涙ぐんでしまった俺を、冷ややかな目でみる有川。
そんなことはもうどうだって言い。どうとでも言え。
流石俺のカナちゃん…本当に良い子に育ってよかった…うっ…。
昔のカナちゃんのエピソードを聞いて、俺はまた可愛い彼女に惚れ直させられるのだったーー。