【完】甘々100%②




「なにその話…可愛すぎじゃね?」



この話のどこに可愛い要素があったのか、有川の耳は潰れているようだ。



「だから海は馬鹿なんだよ…いつまでたっても馬鹿。もうあいつの馬鹿は治らない」


「お前もうざそーにしながら海のこと突き放せなかったんだろ?あいつかわいーもんな〜、いちいち健気だし」


「…ちげーよ。何回突き放しても戻ってきたんだよ。勝手に解釈してんじゃねー、うっぜ」


「正直に言わないと、カナコのこと教えてやらねーぞ」


「まあ悪い気はしなかった」


「……海よりお前の方が馬鹿だわ」