【完】甘々100%②



あれは、今でも覚えている。


当時の海は声変わりしておらず、女のような声をしていて…


…しかも、髪が長かった。



「は?ロン毛って…こと?」


「…海の母さんが女の子ずっと欲しがってて、女の格好させられてたんだよ」



俺の言葉に、ぶふーっと汚く吹き出す有川。




『は、初めましてっ…西条海です…』



俺はわからなかったが、どうやら当時の海はずば抜けて可愛かったらしく、クラスの男子は全員揃って一目惚れ。


…が、もちろんすぐに海が男だとバレ…海は女男だと冷やかされた。