【完】甘々100%②



カナちゃんと海はすでに二人の世界に入ってしまい、俺の視線にも気づいていない。


あー、暇…



「つーかさ、お前が海に教えたらよくね?有川って馬鹿なの?」


「あ?んなわけねーだろボケ。俺一応Bだから。ノー勉で」



最後の部分を強調し、菓子を片手に雑誌を読む有川。


そんな自信あるなら、てめーが勉強教えてやれっつーの。



「お前が海の彼氏だろ?勉強くらい教えてやりゃーいーじゃん」


「彼氏って…まあ別にそっちの方がしっくりくるけど…俺教えんのとか無理。理解して勉強してねーし、直感でやってんの」


「意味がわかんねぇ…」



とりあえず、こいつも馬鹿だということだけがわかった。