あぁ、やばい。本気でめんどくさくなってきた。 そんな感じで、昼休みまでどんよりオーラを出し続けた海は、4限目が終わったと同時に勢いよく立ち上がり、有川のクラスへ走って行った。 あいつ…俺より先に行きやがった… 余程心細いのかなんなのか、小心者の海にため息をつき、俺もカナちゃんのもとへと急いだ。 「カナちゃーん!お昼食べよ〜!」 「あ、雪夜…!」 カナちゃんは、俺を視界に入れるなり顔をぱあぁっと明るくさせる。