「ち、違うんだよカナちゃん!これには……わ、訳があって……だからそんな目で見ないで!!!」
じーっと雪夜を睨むように見れば、縋るようにわんわん言っている。
全く……いってくれれば写真くらい撮るのに……。
ふぅ……と息をはいたとき、ぽんっと肩に置かれる手。
その手の主はどうやら伊吹のようで、真剣な視線で私をじっと見てきた。
「とりあえずカナコ、別れろ。絶対だ」
「えっ……また伊吹ってばそんな心ぱ「絶対だって言ってるだろ?カナコに拒否権はねぇ」
グイッと顎を持ち上げられ、そんな台詞を言われた。
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