「雪夜は……離れたい?」 回している腕をとき、思わず下を向く。 迷惑、だった?……雪夜……困ってるみたいだし……ちょっとわがままが過ぎたかな。 申し訳なくなって、パッと慌てて雪夜から離れた。 「ご、ごめんねっ……ちゃんと行くから……」 「……あ、違うよ!嫌とかじゃなくて……離したくないけどさ、カナちゃん授業は受けたいって言ってたからいいのかなって……」 「いかなくていいの?」と付け足し、眉を下げながら聞いてくる雪夜にほっとする。