「ぎゅっ……は?」


「……~っ!」



いつもの私なら考えられないようなことを言えば、目を見開いて顔を赤くする雪夜。


次の瞬間には、ぎゅっと私を抱きしめてくれて、静かにゆっくりと、目を閉じた。


よかった……


戻ってきてくれて……ホントに、ホントによかった……


この人は私のものだと言わんばかりに腕を背中に回し、できるだけくっつく。