……くそっ……こんな状況で可愛い顔されても……
生殺しだ、と心の中で思いながらも、こんな状況で変なことばかり思う俺のがおかしい。
それでも……カナちゃんの返事が怖くて……別れたいと言われたら、俺はどうすればいい?
これからどうやって生きていこう。
ギュッと唇をかみしめ、カナちゃんをただ見つめる。
ゆっくり、ゆっくりと開いた唇に、俺の視線は釘付けだった。
「…………っ、私……」
「……俺のこと、もう嫌いになった?」
「ちがっ……私、は……」
「ん?」と優しく聞くと、突然俺の腕をぎゅっと握ってきたカナちゃん。
うるうるした目で見られ、本当に生殺し状態の俺だったが、次の瞬間、ついに手を出してしまっていた。

