【完】甘々100%②


カナちゃんが、何かを抱えていることはわかっていた。

過去に何かあるのもわかっていた。


知りたかった。

聞きたかった。

カナちゃんの全てをわかってあげたかった。


それでも、誰にでも言いたくないことはある。

だから……カナちゃんが話してくれるまで待とうと思った。


俺は……いつも待ってばかりで……


彼氏失格だ。



「あの糞女とでも付き合ってろよ……お前に……カナコはもったいない」



……んな事、わかってんだよ。


カナちゃんは俺と付き合うにはもったいないくらい優しくて、可愛くて、気もきいて、なんでもできて……