「助けて……詩音っ……」
いつも最終的に、助けを求めるのはこの人で……
でも……
「…っ、……カナちゃ、ん!」
ドカンッと勢いよく開けられた教室のドアの向こうに、誰よりも愛しくて、誰よりも求めていた人。
本当は、雪夜に……そばにいてほしいっ……
「ごめん、ごめんっ……好きだよカナちゃん……っ!」
急に抱き寄せられ、思わず涙も止むほど体が硬直する。
それでも、これは夢なのかもしれないという思いと、この言葉はただ気をつかっているだけなんだ、と思い、また涙が止まらなくなった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…