『俺、カナちゃんの事めちゃくちゃ好き。世界で一番好きだよ』 それは……私のほう、だよっ…。 雪夜が好きでたまらないのは……私。 南さんなんかより……絶対、大好き……なのに…… …………こんなのって、あんまりだ。 人影のない教室に入った途端、ドアを閉め、その場に泣き崩れる。 「雪夜……雪、夜っ……!」 名前を呼んでも、雪夜がかえってくる訳でもなく、ただ虚しくなるばかり。