これ以上雪夜と南さんを見るのが辛くて、泣き顔を見せるのが嫌で、教室から飛び出す。 雪夜…… 『俺、女とか嫌いだったからさ。カナちゃんがぜーんぶ初めて』 『最初も最後も、全部カナちゃんにあげる』 『生涯彼女も嫁さんも、カナちゃんだけだからね!』 ……嘘つき。 新しい彼女、出来たじゃん。 でも、私が悪い……もんね。