苦しそうに呼吸をしながらも、ニコッと笑顔を繕い首をかしげる姿に、俺の中の何かがかき乱される。


必死に隠し、ごまかすようにカナちゃんの髪を優しくなで、もう一度……唇を、重ねた。


今度は、重なるだけの、甘いキス。



「ずっと……俺のそばにいて……」


「……うん。そばに……いさせ、て……」



雷がなる真っ暗闇の夜。


小さな灯りが灯る部屋で

世界一愛しい恋人を抱きしめながら……


俺達は、安らかな眠りについたーー……