会って、口を滑らせる可能性が高かったため、当日は会わなかった。 引っ越しを知っていた、彼の親が家に来ていたくらいだ。 別に、引っ越すことを言わなくても、彼とはいつか会える。 その時は、言わなくてゴメンと謝ろう。 そして、今まで通り、たくさん話そう。 死ぬまで、彼とは仲のいい幼なじみだ。 ――何て。 今思えば、何て馬鹿だったんだろう。