「今日で17。」

 そういうと、ニヤリと笑った。

 「なっ・・・!!今日で・・・ひとつ上・・・。
  でも、なんで私の年齢知ってる風に言うのよ?」

 「あ?お前、これから条件結ぶ国の姫様のプロフィールわかんなくてどうすんだよ。」

 ズボンのポケットに、手を入れるリチャード。

 (パパとママは、そんなことも私に教えてくれなかったんだ。)

 「そ・・・そっか。アハハ、ゴメンね。私、リチャード君の事何も知らないや。」

 苦笑いのキャリー。

 リチャードは、少しの間、うつむいた。

 そして、

 「・・・リチャードでいいから。」

 そう言うと、部屋から出て行った。

 「なんか・・・ゴメンね。・・・リチャード。」

 キャリーは、なんだが複雑な気持ちになったのであった。