が、キャリーは“それ”を瞬時に手の甲で拭きとると、
 満面の笑みで、こう言った。

 「ありがとう。大好きだよ、ドロシー。」

 キャリーは、目の下を赤くして言う。

 「バカっ・・・!」

 ドロシーは、泣きながらキャリーに抱きついた。

 「珍し・・・。ドロシーが泣いちゃうなんて・・・。」

 冗談みたいに笑うキャリー。

 「バカバカバカ!!・・・シャインには絶対言うからっ!!それとっ―――・・・!」

 ドロシーはキャリーを見る。

 「大好きよっ!バカっ!!」

 声を出し、泣きだしたドロシー。

 「ドロシーが泣くと・・・私まで泣けてきちゃうじゃん・・・。」

 嗚咽を出しながら泣くキャリー。