「ただいま戻りました」

(こんな所戻りたくない…)

そんな気持ちを抱えながら、
屋敷に入る。

「キャリー!!」

母のミュワリアルが、
あおざめなから走り寄ってきた 。

「どうしましたか?ママ。」

そう言った直後、
キャリーの頬にビンタがとんで きた。

「ッ―――…!!」

驚くキャリー。
頬には、しっかり赤い跡がついている。

「あなたって子は…!!
こちらに来なさいっ!」

事情も話されないまま、右手を
引っ張られるキャリー。

が、大体予想はついていた。

連れて来させられた場所は、
キャリーの部屋だった。