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 それはまだ、ディエアヨルド王国とアンデフィドラ王国が、仲良かった頃。

 レース邸に、当時14歳のシャインが遊びに来た時の話。

 同い年のキャリーと、庭で駆け回っている。

 (小さい頃の私とシャイン・・・?・・・シャイン可愛い。)

 幼き頃のキャリーとシャインは、ひととおり走り回ったら、
 あおい野原に寝転がった。

 『なぁ、キャリー。』

 『なぁに?シャイン?』

 (確かこの時・・・。)

 『オレ達、“こいびと”かな?』
 
 そっと訪ねかけるシャイン。

 (シャイン顔赤い・・・。可愛いな。)

 『そうじゃないの?』

 (私テキトーすぎでしょ・・(笑))

 『じゃあ、オレ達“こいびと”な!』

 『・・・うん♪』

 ニコっと笑い合う、キャリーとシャイン。

 (私まんざらじゃないじゃん(笑)顔赤いし。)

 『あら?告白現場発見♥』

 後ろから覗き込んできたのは、少し若いローズ。

 『あ。ローズ叔母様!!』

 『?!?!///』 

 驚くシャイン。この時、初めて会ったのだ。

『はじめまして、シャイン君でしょ。聞いたわよ?よろしくね』

 やさしく微笑みかけるローズ。

 『よろしくお願いします。』

 少し硬いシャイン。

 『タメ口でいいわよ。』

 やわらいだシャイン。

 『よろしく。マダム・ローズ。』

 シャインは、そういってローズの手を持って手の甲にキスをした。

 『あっ!シャインは私のこいびとでしょっ?!(怒)』

 (この頃からやきもちやきだったんだ。私。)

 『ほら、仲良くして?恋人同士でしょ?面白い話聞かせてあげるから。』

 (ん?そんなの覚えてない・・・。)