「なんですか?パパ、ママ。」

 父・カネリアが、テーブルの奥に座っている。

 母・ミュアワエリスは、カネリアの隣にしゃんと立っている。

 キャリーが入ってきたドアの近くには、叔母のローズがいた。

 「あなたに、話があるの。」

 ミュワエリスが、話す。

 キャリーは、イヤな予感がしたが我慢した。

 そもそも、我慢するという選択肢しかない。

 「パパと私は、あさってから遠い東の国へ出かけるの。」

これ以上ない喜びを噛み締めるキャリー。

 「それで、あなたも一緒にこない?キャリー?」

 (!!)

 パステルピンクの目を見開くキャリー。