「シャイン・・・っ。」

 (どうしてこんなに勘がいいの?・・・良すぎよ、バカ。)

 キャリーは、うつむいた。

 ただ―――・・・、ただうつむいた。

 嬉しい感情なのか、悲しい感情なのか、キャリー自身もわからなかった。

 ただ、うつむくしかなかったのだ。

 「・・・返事書かなきゃ・・・。あ、でもパパやママ達には見つからないよう       に・・・。」

 いつもの鍵付きの引き出しに、シャインからの手紙をしまった。

 
      カチャ―――――・・・。

 キャリーは、鍵をかけたことを確認すると、

 右足の方の、ドレスのポケットに鍵をいれた。


 「キャリー?降りてらっしゃーい!」

 階段から、母・ミュワリエルが呼ぶ。

 「あ・・・、はーい!今行きまーす!」

 キャリーは、部屋を出る―――・・・。