「だから以上にメイドさん達が忙しいわけね。」

 キャリーの部屋で、いつもどうりにリラックスしているドロシー。

 「・・・。」

 ションボリしているキャリー。

 「大丈夫よ。なんかあったら、私いるから。安心してっ?」

 ドロシーは、「いいこいいこ」とキャリーの頭をポンポンとする。

 ちょっと、照れているキャリーは、幼女のよう。

 「アンタは“いいこいいこ”が好きだもんね~。」

 ニヤニヤして、ドロシーはキャリーをからかう。

 「うっ・・・うるさいっ・・・!!」

 「あれ?そんなに大きな声だしていいの~?私いることバレちゃうよぉ~?」

 さすが、頭のいいドロシー。こんなトコまで、頭が回る(笑)

 「いいもんっ。『不法侵入者!』って言ってやるんだから~。」

 「なっ!ズルいっ!」

 はしゃいでいる二人のそばに、窓から入ってきた桃色の小鳥が止まった。

 「ピーチ!」

 キャリーは、桃色の小鳥・・・ピーチに近寄った。

 「ありがとう❤ヤッター!はい♪パンくずね」

 ピーチは、キャリーの手のひらにあるパンくずを、そそくさと食べる。

 その間に、ドロシーはピーチの首元のカプセルから、手紙を抜き取った。

 「あっ!返してよっ!ドーローシーィー!!」

 ピーチはパンくずを食べ終えると、ドロシーの一振りで
 薄ピンクの紙となって、消えた。

 「返してってば!!」

 「もーうるさいなぁ。返すわよ。」

 やっとのことで返してもらったシャインからの手紙。

 「フフフ・・・!」

 ニヤついている(?)キャリー。

 「なにニヤついてんのよ?気持ち悪い。」

 「うっ・・・うるさいっ!」

 「はいはい。まぁ、私いったん退席~。」

 ドロシーは、薄紫の霧に包まればがら、消えていった。